CEO BLOG / 2026.10.02

AIの主役は、ChatGPTのOpenAIと、ClaudeのAnthropicに見えます。でも、そのAIがどこのサーバーで動いているのかを考えると、ちょっと見え方が変わります。
OpenAIもAnthropicも、サーバーは借りている
AIを学習させたり動かしたりするには、巨大なデータセンターと、計算のための専用チップが要ります。主役の2社は、この設備の多くを他社から借りています。
OpenAIは、2025年の初めまでMicrosoftのクラウドだけを使っていました。(大口の出資先なので)でも今はAmazonやOracleとも契約を結び、今年4月にはMicrosoftとの独占契約もなくなりました。
Anthropicは、AmazonとGoogleのクラウドを中心に使い、2025年11月にはMicrosoftとも契約しています。
Googleは、全部自前で持っている
ところがGoogleは違います。AIモデルはGemini。チップも自分で作っています。
AIのチップといえばGPUのNVIDIA(GPUは元々ゲームなどの画像処理用)。それに対してGoogleは10年前から、自社で設計したAI用のチップ「TPU」を使ってきました。今年4月には第8世代を発表しています。そのTPUを動かすクラウドが、Google Cloudです。
そして、最終的にAIと繋げるサービスがあります。Google Cloudを始めとして、BigQuery、Google Drive、広告、Android、Chrome、YouTube、Gmailなどなど。AIは、何かと繋がって初めて成果になります。Googleは、そこまでを自分で持っています。
MicrosoftとAmazonも、クラウドと自社のチップを持っています。でも、スマホのOSは持っていません。Appleは端末とチップを持っていますが、今年1月、次の世代のAIの土台にGoogleのGeminiを使うと発表しました。
GoogleはAnthropicの大株主でもある
しかもGoogleは、Anthropicに出資しています。2025年には持ち分が約14%と報じられ、今年4月には最大400億ドルの追加出資を発表しました。AnthropicはGoogleのTPUを最大100万個使う契約も結んでいます。
つまり、GeminiとClaudeのどちらが選ばれても、Googleにもクラウドの利用料と株の価値で返ってくる形になっています。
最後に強いのは、全部を持っている会社
モデルの性能を比べる話は、これからも続くと思います。でも、モデルから、チップ、クラウド、そしてAIと繋げる出口までを1社で全部持っているのは、Googleだけです。
だから私は、最後に一番強いのはGoogleだと思っています。