CEO BLOG / 2026.10.01

AIで仕事を失うのは、ITに詳しくない中高年で、デジタルに慣れた若手は生き残る。そう考えている人は多いと思います。
私は逆だと思っています。AIで最初に仕事を失っているのは、新卒や経験の浅い若手です。若手がAIを使って仕事を速くするより先に、AIそのものが若手の作業をやってしまうからです。
仕事の値打ちは、手を動かすことから判断することへ移った
これまで仕事の値打ちは、手を動かす速さと量で測られてきました。資料を早く作る、コードをたくさん書く。若手はこうした作業を任されながら、経験を積んできました。
AIは、この作業にかかる手間をほとんど無くしました。AIの時代に仕事の値打ちは手を動かすことから、AIが出した答えがビジネスで使えるかどうかを見分けることへ移りました。見分けるには、長く仕事をしてきた人が積み重ねてきた経験が要ります。
教える時間をかけて育てるより、AIのほうが早く上手になっていきます。未経験の人を採って育てる枠は、これから減っていくと思います。
成果は、AIの速さと仕事の知識の掛け算で決まる
成果は、AIが実行する速さと、人が持っているその仕事の知識の掛け算で決まると思っています。
AIの速さには、もう人はかないません。ただ掛け算なので、仕事の知識がゼロなら、AIをどれだけ使えても結果はゼロです。逆に、業界のことも過去のトラブルの対処も知っている人がAIを使うと、成果は大きく伸びます。
だから、40代から60代の経験のある人ほど、有利な時代になったと思っています。ただし、AIを使えばの話です。経験があっても、AIを使わないやり方は、時代に遅れていきます。
今すぐ、AIエージェントを動かしてみる
求められているのは、AIを使いこなす技術より、AIを使って答えの無い問いに向かっていく姿勢だと思います。指示を待って手を動かす役割は、AIがやるようになりました。足りないのは、自分で問いを立てて、AIを使って、強引にでも答えを持ってくる人です。
AIエージェントを仕事に使っている人は、まだごく一部だと思います。いまなら、まだ間に合います。
最初の一歩におすすめしたいのは、AIエージェントを使って自分のホームページを作り、インターネットに公開してみることです。やりたいことを雑でいいのでAIに伝えると、AIが作り始めます。途中で、サーバーの設定やコードのような知らない言葉が出てきます。分からないところは、そのままAIに聞いて、直してもらいます。これをくり返すと、知らないことをAIと一緒に越えていく練習になります。
経験を積んできた人ほど、怖がらずに、今日からAIに触れてみてほしいと思っています。